結論から書きます。僕は30歳で入った積立保険を3年で解約して、約100万円損しました。
損したお金よりも悔しかったのは、入る前に相談できる人が誰もいなかったことです。
この記事では、僕が入ってからやめるまでの話と、今の僕が「入る前にこれだけは確認したかった」と思う3つのことを書きます。保険をすすめる記事でも、やめさせる記事でもありません。同じところでつまずく人が、一人でも減ればうれしいです。
友達の紹介で入った、毎月5万円の積立保険
30歳のころ、なんとなく「そろそろ保険に入らないと」と思っていました。
そこで、信頼している友達に「いい保険知らない?」と聞きました。返ってきたのは「僕はこの人に全部任せてるよ」という言葉。紹介してもらった担当の人に会って、外資系の積立保険に入りました。
毎月5万円。ボーナス月は20万円。
正直、高いとは思いました。でも担当の人はすごく感じのいい人で、説明も丁寧でした。友達も任せている人です。疑う理由が見つかりませんでした。
2年目に気づいたのに、半年やめられなかった
払い始めて2年目に、自分でお金の勉強を始めました。
本や公的な情報を読むうちに、ふと思いました。「これ、僕に必要やったん?」
僕の保険は、万が一のときの保障と、将来のための積立が1つにまとまったタイプでした。毎月の5万円のうち、どれだけが保障で、どれだけが積立なのか、僕は自分で説明できませんでした。
気づいたのに、すぐにはやめられませんでした。半年ほど迷いました。
理由はシンプルで、担当の人が悪い人には見えなかったからです。紹介してくれた友達の顔も浮かびました。「やめます」と言うのが、なんだか裏切るような気がしたんです。
最後に背中を押してくれたのは妻でした。相談すると、「高い勉強代と思えばいいじゃん」。その一言で気持ちが軽くなり、次の日に解約しました。
3年払って、損したのは約100万円です。
解約すると、払ったお金はそのまま戻ってこない
僕が入る前に知らなかったのが、解約したときに戻ってくるお金(解約返戻金)の仕組みです。
生命保険文化センターの解説によると、解約返戻金は通常、払い込んだ保険料の合計より少なくなります。保険料の一部が、保険金の支払いや保険会社の運営の経費に使われるためです。また、契約してから短い期間で解約すると、解約返戻金はまったくないか、ごくわずかになると説明されています。
つまり「積立」と名前がついていても、途中でやめれば、払った分がそのまま戻ってくるとは限りません。どれくらい戻るかは、保険の種類や年齢、加入してからの年数などで変わります。
僕はこれを、入って3年たってから身をもって知りました。
保険に入る前に確認したい3つのこと
今の僕が30歳の自分に会えるなら、契約の前に次の3つを確認してほしいと伝えます。どれも、入る前に担当の人に聞けば教えてもらえることです。
1. 保障と積立が、セットになっていないか
セットになっている保険だと、毎月の保険料のうち何にいくら払っているのかが見えにくくなります。分けて説明してもらえるか、聞いてみてください。
2. 途中でやめたら、いくら戻ってくるか
1年後、3年後、10年後にやめたら、いくら戻ってくるのか。年数ごとの金額を表で見せてもらえるか聞いてみてください。僕の場合は、ここを見ていれば3年でやめる損の大きさに気づけたはずです。
3. その保険を選ぶ理由を、自分の言葉で言えるか
僕は「信頼している友達に勧められたから」としか言えませんでした。いい人かどうかと、その保険が自分に合うかどうかは、別の話です。
まとめ:知らないまま入るのが、もったいない
保険そのものが悪いわけではありません。必要な人には、大事な支えになります。
もったいないのは、中身を知らないまま入ってしまうことです。そして、3つとも入る前に聞けば答えてもらえることです。聞いていいんです。
教員として周りを見ていても、忙しさを理由に「なんとなく」で契約している人は多いと感じます。悪いわけじゃない。知らないだけなんです。この記事が、自分の保険を見直すきっかけになればうれしいです。
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筆者:Tac。高校教員13年、娘5歳と息子2歳の父。家族4人でクアラルンプールに1ヶ月暮らしました。保険で損した経験から、FP資格を勉強中です。


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